ヴァーチャルホスピタル

腹膜透析の部屋
慢性腎不全のためドクターから腹膜透析をすすめられています。
腹膜透析の利点は何でしょうか?
現実には見た目であるとか、装着具合であるとか色々気になります。
将来出産は大丈夫なのでしょうか?
費用は?など不安でたまりません。

■腹膜透析の利点
1、血液透析のように病院でしか透析ができないのではなく、自宅、職場など清潔な場所ならどこでも透析ができる。(通院は通常月1〜2回でよい。)
2、生活リズムにあわせて透析をするので、社会復帰がしやすい。
3、腎臓が24時間働いているようにCAPDでは24時間透析をやり続けるので、水分・尿毒素をいつも除去しているため、血液透析のように体内の水分や尿毒素の濃度の変動がなく常に一定である。
4、血液透析ではたまった水分・尿毒素を4〜5時間の短時間で除去するため、透析中血圧変動や頭痛・吐き気、疲労感などが出現しやすいが、CAPDでは24時間かけてゆっくり水分・尿毒素をとっているので、透析による症状はほとんど出ない。(しかし1.5〜2.0L程度の透析液をおなかにいれるので、腹満感はある。)
5、24時間水分や尿毒素をとっているので、食事制限は血液透析にくらべ緩やかである。
6、残存腎機能(自分の残っている腎機能、即ち尿量)が血液透析に比べ長期に保持できる。
7、旅行などはホテル・車内などで透析ができるので、薬剤・機材さえ持参すればどこでも透析ができる。


■腹膜透析の欠点
1、 自分で透析をしなくてはいけない。操作をいい加減にすると細菌がおなかのなかに入り、腹膜炎になるので、慎重に操作をする必要がある。
2、長く(個人差があるが5-10年)CAPDをしていると腹膜がいたんできて、透析が十分できないようになることがあり、この場合には血液透析に移る必要がある。
(2年ほど前より新しい透析液ができたが、この透析液を使用すれば腹膜のいたみの進行はゆっくりで、もっと長くCAPDができる可能性も推察されている。)


■見た目
手術により通常おへその横下あたりからお腹のなかにカテーテル(シリコン製の管、経 約7mm)をいれます。カテーテルの反対側はおへその横あたりの皮膚からぶらさがったかたちで外に出ています。このカテーテルを透析液の入った袋とつなげ、おなかに透析液を通常2L入れます。そのためおなかは少し膨れたように見え、ウエストのベルトの穴で1-2個分大きくなります。ぴったりした服を着れば少し太ったようにみえるかもしれませんが、通常の服ではそれほど外からはわかりません。

■装着具合
カテーテルがお腹に入っている状態はいたみなどなにも感じません。透析液をいれると多少お腹がはった感じがします。 皮膚からカテーテルが出ている部分は毎日消毒し、ガーゼで覆っておきます。

■出産
血液透析や腹膜透析をしながら出産をされた方はいます。ただし腎不全の状態では妊娠はしにくく、また流産もしやすくはなります。

■費用
CAPD治療にかかる費用はすべて医療保険でまかなわれます。